フェアトレードタウンとは
地域社会のあらゆる分野の人たちの参加を得て、ゆるやかに、まちぐるみでフェアトレード(FT)を応援し広げるという運動は、イギリスのガースタング(人口約5000人の町)で始まり、2000年第1号となりました。市民、行政、企業・商店、市民団体が一体となり、FT製品を購入・販売し、啓発イベントを開催するなどして、FTを広める活動を積極的に行います。現在、世界のフェアトレードタウンの数は2000以上に達しています。

〜祝・フェアトレードタウン20周年〜
2020年4月27日で フェアトレードタウンが20周年を迎えました!!
今では日本国内でも6つの街(熊本・名古屋・逗子・浜松・いなべ・札幌)がフェアトレードタウンに認定され、日本各地ではフェアトレードタウンを目指す運動が広がっています!

(一社)日本フェアトレードフォーラム(FTFJ)が、日本でのFTタウンを認定をする団体として、各地で広がるフェアトレードタウンの応援、タウンの作り方、認定の方法など、日本全国に伝えし、その交流の場を作るプラットフォームの役割を果たしています。

2000年4月27日。イギリス北部の町「ガースタング」が世界初のフェアトレードタウン宣言から、今日までの20年の間に世界中にフェアトレードタウンは広がり、現在は世界中に約2000のタウンがあります。
これからまた新しい時代に突入し、その時代に応じたフェアトレードの広がり方があるでしょう。
常に世の動きに耳を傾けながら、その時代が求めるファトレードのあり方を共に考え
日本中にアクションを起こしていけましたらと思います。

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フェアトレードタウン認定の『6つの基準』

基準1:推進組織の設立と支持層の拡大
    仲間と一緒にフェアトレードを広げる団体を立ち上げよう!
    いろんな仲間と力を合わせてフェアトレードでつながる社会を盛り上げよう!
基準2:運動の展開と市民の啓発
    フェアトレードをまちのみんなに知ってもらおう!
    イベントや勉強会、キャンペーンをやって、フェアトレードの認知度を高めよう!
基準3:地域社会への浸透
    学校や職場でフェアトレード商品を取り入れよう!
    身近な人たちと一緒に、フェアトレード商品を使ったり食べたり、消費しよう!
基準4:地域活性化への貢献
    地元のみなんさんと一緒にまちを盛り上げよう!
    地域で地産地消や福祉活動、まちづくり、環境活動などをしている人たちと連携しよう。
基準5:地域の店(商業施設)によるフェアトレード産品の幅広い提供
    フェアトレード商品をいろんなお店で扱ってもらえるようにしよう!
    フェアトレード取扱店舗マップを作るのもいいね!
基準6:自治体によるフェアトレードの支持と普及
    自治体にフェアトレードを応援してもらおう!
    市長さんや議員さんにも正式に応援してもらうために、
    議会で「フェアトレードを推進すること」が採択され、
    首長による「フェアトレードを推進する宣言」をしてもらおう!

日本のフェアトレードタウン
日本でFTタウンの動きが起こったのは2009年。熊本、名古屋、札幌、東京で、団体が生まれました。FTタウンになるためには、基準を満たす必要があります。日本でFTタウン を認定する組織「一般社団法人 日本フェアトレード・フォーラム」は日本の実態を検討し、日本ならではの基準づくりを行い、イギリスの5つの基準に、もう1つの基準「地域活性化に貢献していること」を加え、日本版の6基準が生まれました。

日本のフェアトレードタウンの第1号は熊本市(2011年)。アジア初となり、次に名古屋市(2015年)、逗子市(2016年)、浜松市(2017年)、2019年には、札幌市、三重県いなべ市が認定されました。

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<フェアトレードとは>
開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。

フェアトレードは、人・地球・社会にやさしい取り組み
アジアやアフリカ、中南米などの女性や小規模農家をはじめとする、社会的・経済的に立場の弱い人びとに仕事の機会をつくりだし、公正な対価を支払うことで彼らが自らの力で暮らしを向上し、自立することで、児童労働・貧困問題の解決につながります。

また、農薬や化学肥料に頼らない自然農法や、生産地で採れる自然素材と伝統技術、手仕事を活かした生産によって、地域の文化・伝統・環境を守り、持続可能な社会の実現を目指しています。

ファトレードは、公正で平等な 思いやり・おかげさま貿易です。