. 国際フェアトレードラベルがなくても「フェアトレード」の趣旨に合う商品がたくさんあります。NPO法人フェアトレード名古屋ネットワークでは、海外だけでなく国内取引も含む「地球とのフェアトレード」という理念を掲げ、それに合う商品であることをPR(自己宣言)できる、新たな商品の基準作りを進めています。

1,「新たな商品基準」の構成(枠組み)

「エシカル消費」基準
「人」への配慮 「社会」への配慮 「環境」への配慮 「地域」への配慮
「エシカル消費」基準は、消費者庁の「「倫理的消費」調査研究会の最終報告(平成29年4月)」を参考とし、作成しました。
具体的には、「人」への配慮、「社会」への配慮、「環境」への配慮、「地域」へ配慮、の4つから構成されています。
(最終報告時に新たに「動物福祉」への配慮が加わりましたが、本基準では「社会」への配慮に含めています)
「フェアトレード」基準
「フェアトレード」基準は、一般社団法人日本フェアトレード・フォーラム(FTFJ)が2016年に示した基準に従い、作成しました。
(FTFJの基準は団体を単位としていますので、ここでは商品を単位とした新たな基準を策定しました)
「商品価値(品質)」基準
「商品価値(品質)」基準は、順次増やしていきます。 今回は「第一版」として、名身連(社会福祉法人 名古屋市身体障害者福祉連合会)様の商品を想定し、策定しました。 今後、他の団体様の商品を新たに加えて、基準の項目も増やしていきます。

2,「新たな商品基準」の目的

. NPO法人フェアトレード名古屋ネットワークは”第三者機関”ではありませんので、この基準は”自主基準”です。 この基準の目的は、商品の認定(=合否決定や点数付け)にあるのではなくて、よりよい商品づくりに向けた”目安”を示すことにあります。 よって、この目安は今後もどんどん更新し、日々成長していきます。

3,「新たな商品基準」と既存の商品基準との関係

. 「新たな商品基準」は自主基準ですので、一般社団法人日本フェアトレード・フォーラム(FTFJ)が認定するフェアトレードタウン基準を満たしません。 しかし、「新たな商品基準」を目安とした商品づくりの過程、または結果として、FTFJの認定にかなう商品となることを願っています。 そういう意味では、フェアトレードの「すそ野」を広げる活動と位置付けています。

参考「FTFJが認定するフェアトレードタウン基準となるラベル